西日本ジェイアールバス園福線に乗ってきました

ご無沙汰しております。今回は西日本ジェイアールバスが運行している園福線に乗車してきました。

園福線とはJR山陰本線の園部駅と同じく山陰本線の福知山駅までを桧山(ひのきやま)経由で結ぶバス路線です。

園福線は旧国鉄の所謂自動車線を引き継いでおり、1939年鉄道省営バスとして開業した後、国鉄バス、JRバスと85年間にも渡り維持されてきた歴史があります。

国鉄の自動車路線には、自動車駅(バス駅)と呼ばれる大規模な停留所が設置されており、鉄道と一体での乗車券の販売、かつては小荷物の配送など車両がバスであること以外は鉄道同等とも言えるサービスが行われていました。

今回乗車した園福線にも「桧山駅」というバス駅が設置されており、国鉄自動車路線の雰囲気を今に残すとても貴重な存在です。

そんな園福線ですが残念なことに2024年3月末で全線廃止されることが決まっており、最後にその姿を拝むべく乗車してきました。

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山陰本線・園部駅へ

京都駅から快速園部行に乗車し、園部駅へ向かいます。

最近混雑問題で評判の悪い山陰線の京都口ですが、流石に平日の日中ということもあり着席することができました。

阪和線で使用されていた223系2500番代が転属していますが、2+1の座席配置がラッシュ時には役立っているようです。

園部駅東口から園福線に乗車

園部駅ではあまり時間がなくバタバタしてしまいましたが、園福線に乗車します。

最初間違えて西口に出てしまい、慌てて東口に戻ったのでギリギリになってしまいました。

現在使用されているJRバスのバス停に加え、4/1から廃止後の代替として走る中京交通のバス停も設置されていました。

(中京交通!?名古屋!?と思ったけど京都の真ん中ってことかなるほど)

バスは園部駅から国道9号線に出て、しばらく南丹市の市街地を走行します。

市街地内のバス停で数人ほど地元の利用がありました。

観音峠越え

市街地を抜けると次第に山道と言った様相になってきます。

南丹市と船井郡京丹波町の境で、観音峠と呼ばれています。この区間にも観音峠、峠北口の2つのバス停が設置されています。

地図で見るとΩカーブのようになっていることがわかります。

くねくねとした山道を走り、トンネルを抜けると京丹波町に入ります。

桧山バス駅

まもなく終点桧山という自動放送が流れ、国道から外れてすこし入ったところに停車すると立派なバス駅がありました。

バスから降りて桧山駅の全景を一枚。

ここがただのバス停ではなく”駅”なんだぞということをこれでもかというほどに主張する看板。いや、駅名標というべきでしょうか。

乗ってきたバスは一旦引き上げて、駐車枠で停車しました。

乗務員の方も降りて併設されている営業所のほうで休憩を取られるようです。

園福線には園部から福知山まで桧山での10分ほどの停車を挟んで直通する便と、今回乗車している桧山で打ち切られる便があります。

しかし今回乗車した便は30分ほどで福知山方面への接続があり、しかも車両も乗務員さんも同じでしたので実質的に直通便といってもいいかもしれません。

10分停車では降りてゆっくり写真を撮っている時間はなさそうだったので、今回30分時間がある便を選んでよかったです。

乗ってきたバスが引き上げてから京丹波町営バスがやってきました。

JRバスの廃止後も京丹波町営バスと園福線の代替の中京交通のバス停として利用されるようなので、桧山駅自体がすぐに解体されてしまうという訳ではなさそうでひとまずは安心…でしょうか。

路線図と時刻表が掲げられています。

ここから福知山方面へは1日5本。まさにローカル線、廃止となってしまうのもわかります。

のりばから営業所のほうまで歩行者用通路が引かれているので反対側から停車しているバスを撮影することができました。

乗ってきたバス。長い間のご利用ありがとうございましたと書かれたフロントマスクが掲げられていました。

桧山駅に併設されている京丹波営業所です。

帰宅してから西日本ジェイアールバスの公式Xを見ていて気づいたのですが、どうやらここで記念デザインの桧山~園部の乗車券を販売していたようです。行く前に知りたかった…

福知山駅へ

桧山駅を楽しんだところで、そろそろ福知山へ向かう時間となりました。

同じバスが福知山方面ののりばに入線します。

意外というと失礼ですがやはりここでも複数のバス停から地元の利用がありました。

ここから先は山あいではあるものの園部~桧山とは違って険しい峠越えはなく比較的平坦な道が続きます。

福知山の市街地が近づくと、バスは国道9号線からは別れ住宅街の中の細い道を乗客を拾いながら進みます。

このあたりまで来ると福知山駅へ出るための需要があるようです。

土師川を渡り、福知山駅はもうすぐです。

この時点でバスはおよそ10分ほど遅れており、この後乗る予定の列車の時刻を確認します。

福知山線は普通列車が少なく、逃すと1時間後の特急か2時間後の普通列車を待つ羽目になるのですこし焦っていました。

福知山城を左手に見つつ、福知山駅の北口に到着しました。

列車まで5分を切っていましたが、なんとか間に合いそうなので写真撮影。

園部駅から桧山での待ち時間を含めて2時間少しで到着。なかなかロングランではありますが、車窓を眺めていればあっという間でした。

おわりに

今回は西日本ジェイアールバスの園福線に乗車し、地方の路線バス特有の旅情を久々に摂取できた小旅行となりました。

地方の中長距離の路線バスの雰囲気が好きで今までも北海道の幌延留萌線や天北宗谷岬線など様々な路線に乗車してきました。高速バスタイプではない通常の路線バス車両が国道を快走し、偶に乗り込む地元の乗客、それでもガラガラな車内。無機質な自動放送、ほのかに漂うディーゼルの匂い、次第に数字が増えていく運賃表。路線バスの旅情は鉄道ともまた違った良さがあります。

地方の路線バスは会社の規模やそもそもの乗客の少なさで経営が難しく、さらに鉄道と比べると改廃が容易なこともあり近年全国で多数の路線が廃止されています。

今回の園福線も昔Twitterで見てからずっと行きたいと思っていたのですが、結局なかなか機会がなくギリギリになってしまいました。やはり気になる路線は早めに乗車することが大切だと感じます。

4/1から園福線はJRバスから中京交通と京都交通へと引き継がれ新たなスタートを切ります。

今後も地元の足として末永く利用されることを期待したいですね。

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